思春期になると男性ホルモンの分泌が増え、その影響で毛穴から脂肪成分がたくさん分泌されます。
その皮脂が毛穴につまり、皮膚表面の角質がその上をふさぎ、ぶつぶつ(面ぽう)ができます。
毛穴の周りにアクネ菌(ニキビ菌)が増殖し炎症が起きます。
その炎症がひどくなり毛包の組織が破壊されると、ニキビ跡が残ることになります。
ニキビ治療は、以前はドラッグストアで市販薬を購入することが多かったのですが、
2008年に日本でアダパレンの使用が許可されてからニキビ治療は変わりました。
この薬を使用すると、ニキビの面ぽうをできなくしますので、
新しいニキビができにくくなりますし、炎症性のニキビ(赤ニキビ)も
できにくくなりますので、継続して使用することが大切です。
ただ、アダパレンを使用始めた初期の段階でほとんどの人が、皮膚が赤くなったり
薄くなってポロポロと取れたり、ひりひり感が出たりしますが、
1ヶ月も使用を続けるとこの症状は消えてゆきます。
4ヶ月以上継続して使用すると、ニキビは消えてゆきます。
どれだけ上半身を鍛え、たくましい肉体美を備えている男性であっても、
洋服を脱いだときにブツブツだらけだったりしたら、それを見た人に
不潔な印象を与えてしまいます。
好きな女性に幻滅される可能性もあるので、背中にきびが出来ているなら
早めに対処しましょう。男性の背中にきびの原因は、シャンプーの洗い残しや
汗、乾燥、ホルモンバランスの乱れなどですから、思い当たることがあれば
改善していくようにしてください。
シャンプーが残らないよう、丁寧に体を洗うようにしたり、汗をかいたら
すぐにタオルで拭いたり、吸収性の良い肌着を身に着けたり、制汗剤を使うのもおすすめです。
肌の乾燥については、市販のにきび専用化粧品があるので、それをお風呂上りに
たっぷり塗って、うるおいを与えるようにしてください。
ホルモンバランスの乱れは、バランスの良い食事を摂るようにし、
喫煙やアルコール、寝不足などを控えることで改善できます。
それでも治らないときは、お近くの皮膚科で治療を受けるようにしましょう。